前編では、「出石皿そば」と「かばん工房遊悠」を紹介しましたが、後編では、城下町らしい街並みや、８年前に家族で初めて乗った人力車での観光の様子もあわせてを紹介します。
今回は、短時間だったので、車は出石皿そばを食べた「出石城山ガーデン」さんにそのまま停めさせていただきましたが、近くには４カ所の市営駐車場があります。
まずは、「かばん工房遊悠」さんの横から小さな川を渡って、街の中に移動します。
この時期は、たくさんの風鈴が飾られていて、見た目がすごく涼しげでした。
※写真は渡りきった場所から撮ったものです。
そのまま道なりに進むと、「駐車場」、「出石観光センター」があり、
その先あたりから、城下町らしい街並みが始まります。
とりあえず、出石のシンボル、「辰鼓楼（しんころう）＝時計台」にだけは行っておかないと。
こちらは、2年前の2017年に90年ぶりに大修理が行われ、外壁全面を解体し、骨組みも修復されたんだそうです。
ちなみに、修繕前の「辰鼓楼」がこちら。
比べてもわからないくらいですね。
今回はそこから先へは進まず、引き返し、出石観光センター近くにあるお店で、流行りのタピオカドリンクを買って、、
最後に、出石城をバックに写真を撮り、、
これにて終了です。
ということで、ここからは、8年前にはなりますが、とっても楽しかった前回の出石観光の様子を紹介することにします。
まずは、「出石城跡」から。
出石城は明治時代に廃城令で取り壊されたのですが、堀や石垣などは現存、また登城門・登城橋などが復元されたそうです。
今回は登りませんでしたが、前回は上まで登りました。
そう高い場所ではありませんので、上からの景色はこんな感じです。
出石城最上段より一段高い場所にある「有子山稲荷神社」
城の麓から始まる石段の参道には、ずらっと並んでいる37の鳥居があるのですが、それがとても印象的でした。
規模が違いますが、京都の「伏見稲荷大社」みたいですね。
階段を少し降りたところが「本丸跡」
お城周りはこんな感じです。
そして、前回絶品の出石皿そばを食べた「家老」さんのすぐ近くにある【出石家老屋敷】
小中学生：無料 高校生・大学生：120円 大人：200円
こちらのお屋敷は、高級武士（家老級）の居宅として使われたもので、江戸時代における【三大お家騒動】の一つ、仙石騒動の中心人物である仙石左京の屋敷跡に建っているので、「左京屋敷」とも呼ばれています。
で、その「家老屋敷」の広場から乗れるのが、「人力車」です。
実は、この「人力車」が本当にオススメ！！
でも、こういうのってお高いんでしょ？
と、思われますよね？
それが！！！！
城跡、酒蔵など約1kmを走る15分コースが1,000円、出石の町のほとんどをまわってくれる35分の1周コースが2,000円と超リーズナブルなんです！！
例えば、京都の嵐山などで2人で乗ろうと思うと、1区間（約1.2km）で4,000円、30分貸切コースだと9,000円と出てきますので、いかにリーズナブルかわかりますよね。
この価格だけでもオススメなんですが、それよりも人力車を引いてくださる谷口さんというおじさんが、本当に気さくて楽しくて素敵な方なんです！
当時は観光ポスターにも載っていました。
行ったのが随分前なので、今はどうかなぁ、と調べてみたところ、2年前の過去記事で、まだ現役バリバリで頑張ってらっしゃるとわかり、一安心。
今回、記事をupするにあたり、料金が変わったりしていないか確認のお電話をさせていただいたところ、今も変わらずで、今年、67歳になられたそうです。
27年もの間、車夫（＝人力車を引く人）をされていて、体が続けば、70歳やその先まで頑張りたいとおっしゃっていました。
基本二人乗りなので、子ども達を二人で乗せてもらおうとお願いしたところ、当時はまだ小学2年生と幼稚園児で、膝に乗せることができるくらいだったので、4人で乗って大丈夫ですよ、と。
やった〜！これは嬉しい♪
と思ったのに、なぜだか娘が嫌がってしまい、とりあえず最初は息子とパパの二人で乗り、ママと娘は後を追うことに。
が！！！
とにかくおじさん、足が速い！
真剣に走らないとついていけません(^^;
途中途中で止まって、色々とガイドしてくださるので、その間に追いつく、というパターンでした。
出石の街並みは、「但馬の小京都」、国の「伝統的建造物群保存地区」というだけあって、昔の時代にタイムスリップしたような、とっても良い雰囲気です。
こちらは今も営業中のお寿司屋さん。
江戸時代からの看板があるお店や、、
このあたりで一番初めに電話をひいたという「電話一番」の木札が掲げてある家も、、、
自分たちで普通に歩いていたら、わからなかったことばかりなので、谷口さんにガイドしていただいて本当に良かったと思います。
ようやく、娘が乗りたいと言ってきたので、パパとママ交代です。
先に乗っていたたパパが、「これ、めちゃくちゃ気持ちいい！」と何度も言っていたのですが、実際乗ってみて納得！！
うまく言葉が見つかりませんが、とにかく良い！！
景色は歩くようなスピードで目の前を流れていくのに、歩いている時のように体が揺れていない。
これがなんとも不思議な感じで、心地が良い。
あまりの心地良さに、お子さんだけでなく大人の方でもウトウト寝てしまうことがあるんだそうです。
揺れもなく、す～っと流れるように動いていく感覚は、実際に体験してみないとわからない、他の乗り物にはない感覚だと思います。
予定よりかなり時間がオーバーしていましたが、追加料金を請求するなんてこともなく、最後まで丁寧でわかりやすい説明で街を案内してくださり、本当に楽しかったです。
いつまでも元気で頑張ってほしいなぁ。
ちなみに、この人力車は、谷口さんがお一人でされており、他に代わりの方はいらっしゃいません。
この先、谷口さんが引退されてしまったら、人力車で出石観光ができなくなる可能性が高いわけです。
なので、谷口さんを見かけたらチャンス！
是非、人力車に乗って、出石の街を案内してもらうことをオススメします！
こまとのお出かけの様子はこちらで紹介しています。
