※2019年5月公開 2020年8月追記
【ウィルキンソン】といえば、炭酸ブランドとして有名ですが、そのネーミングから、もしかすると海外ブランドと思っておられる方もいるのではないでしょうか?
実は、この「ウィルキンソン」、日本生まれというだけでなく、宝塚が発祥の地ということは、地元の方でも、あまり知られていない事実です。
かくいう私も、1年くらい前まで、知らなかったどころか、海外ブランドだと思っていた一人です。
2019年3月、それをPRすべく、宝塚駅から武庫川にかかる「宝来橋」を渡ったところに「ウィルキンソンタンサン」のみの自動販売機と、看板が設置されました。
見事なまでに、「ウイルキンソンタンサン」のノーマルパッケージのみ!
この自販機は世界で一つ、ここだけにしかないのですよ!
自動販売機と並んだ看板には、ウィルキンソン炭酸発祥の経緯が書かれています。
ということで、「宝塚とウィルキンソン」との関係を、我が家の愛犬こまがざっくり説明させていただきます。
では、こまちゃんどうぞ。
始まりは、今から100年以上前の1889年のこと。
日本に住んでるイギリス人のウィルキンソンさんが、狩りの途中に、宝塚でとっても良い感じの炭酸鉱泉を見つけたんだって。
それを、ロンドンに送って調べてもらったら、やっぱりとっても質が良い、飲めるものってわかったの。
だから、早速、宝塚の紅葉谷ってところに瓶詰め工場を作って、「仁王印ウォーター」って名前で販売しはじめたんだって。
「ウイルキンソン」じゃなくて「ウヰルキンソン」?
最初は会社の名前も「ウヰルキンソン」で、商品名も「ウヰルキンソンタンサン」だったんだけど、1989年に、難しい「ヰ」が「イ」になって、今の「ウィルキンソンタンサン」になったの。
確かに、「ウヰルキンソン」って昔っぽいもんね。
でも、もう生瀬にも工場はないんだよね?
「ウィルキンソン」の会社ができて100年になる1990年に、宝塚工場は無くなって、今は、アサヒ飲料がウィルキンソンの製品を作って販売してるよ。
工場も壊されて、今はマンションになってる。
それからね、シュワシュワッてする飲みもののこと、みんな「炭酸」って呼んでるでしょ?
実は、これも、ウィルキンソンさんがえらい人と相談して商品名に「タンサン」って入れたことで、シュワシュワの水=炭酸っていうように広がっていったんだよ。
だから、「炭酸」っていう呼び名自体も「宝塚」から広まっていったってこと!
今は当たり前の言い方が、実は「宝塚」から始まってたなんて、なんかすごいね〜。
すごく勉強になりました。こまちゃん、ありがとね。
ごほうびは「ウマウマおやつ」たっぷりでおねがいしますね。
でも、こんなに詳しく知ってるなら、この際、「宝塚ウィルキンソン大使」狙っちゃう?(笑
※2019年5月バージョン
※2020年8月バージョン
※2020年8月追記
そうそう、あとですね、2019年の11月に、ちょうどこの自販機の向かい側に、新しく石柱が設置されました。
というのも、ここは明治20年ごろに初めて宝塚の温泉場として開業した場所で、温泉の湧出地なのです。
これは、明治時代にあったという石柱が復元されたもので、「天然たんさん水 この下にあり」と彫られています。
実は今も、この下あたりで、炭酸がぷくぷくと湧き出しているのですよ!
以前から川沿いを散歩するたびに、これってもしかして??とずっと気になっていたのですが、先日の【広報たからづか】に掲載されていて謎が解けました!
やっぱり炭酸だったんだ〜〜。はぁスッキリ〜♪
ちなみに、ここから歩いて約20分のところに、「ウィルキンソン記念館」もあります。
中に入ったことはありませんが、以前、テレビで紹介されていたのを見た限りでは「記念館」といっても展示物はなく、公民館のような感じで使われているようです。
おじさんが二階で囲碁をされていました(笑
後、余談ですが、その記念館の向かい側には、関西ローカルテレビでは何度となく紹介されている「すれ違いができないめちゃくちゃ細い橋」があります。
本来は、水道管のメンテナンス用の橋なのですが、地域の方にも通行を解放してくれているというもの。
もともと、一般の人が渡る設定で作られていないので、橋の幅は60〜70cmくらい。
標準サイズの大人の方が一人通るのがちょうどくらいで、大きめサイズの方だとちょっと厳しいかも。
もちろん、正面でのすれ違いはまず無理で、お互い背中を向けて譲り合う感じでしょうか。
渡ったところで、何があるわけではありませんが、「ウィルキンソン専用自販機」とともに、珍しい光景であることは間違いありませんので、SNS映えスポットとして行ってみるのもいいかもしれませんね。
※こまと一緒に渡った様子をコチラで紹介しています。