屋久島2日目は、今回の旅行のメインイベント【縄文杉登山】です。
屋久島行きが決まってからの約1か月、体力が一番無いであろう私は、今にも布団に引き戻されそうな睡魔と戦いながら、毎朝5時過ぎに起き、エアロバイクを1時間、小5娘も夏休みだったので、同じように、日中に毎日30分走って、基礎体力づくり。
いよいよ、その成果を発揮する時がやってきました。
前回の記事に書いたような【屋久島登山の基本情報】を踏まえ、今回は、前日に朝昼用のお弁当を予約し、各自500mlのペットボトルを2本持参、可能な限り、始発のバスに乗れるように照準をあわせ、そこから逆算して行動することにしました。
ということで、起床は午前3時半に設定。
就寝前に着替えも荷物もすべてセッティングし、顔を洗って着替えたら、すぐに出発できる状態にしておきます。
寝坊防止の為、3時10分と20分の二重にアラームをセット。
それまでの間、しっかり寝ることにします。
ところが、、
「うわっ!めっちゃきれい!!」
というパパの声。
時間は3時どころか、まだ2時過ぎ。
その声で娘も起きてきました。
何?
何がきれいなん??
それが、これ。
空一面に広がる、満天の☆星☆!
大げさじゃとかなく、本当に満天なんです!
都会のように、外灯や家の灯りがないので、あたりは真っ暗。
なので、余計に空が暗く、星が明るく見えるんですね。
しかも、うっすら見えるのは、天の川。
こんなにたくさんの星を見たのは、キャンプの時を含めて、初めてかもしれません。
本当にすごかった。
眠気も一気に吹き飛びました。
たまたま天気が気になって、目が覚めたついでに外に出てみて気づいたそうですが、もし、それがなかったら、帰るまで気づかなかったかもしれません。
外に出てくれて良かった!!
さて、かなり早いけど、このまま起きちゃおう。
息子以外、身支度を整えます。
その後、リビングで普通に会話していても、一向に起きてきそうにない息子を起こし、予定よりも大幅に早い、3時半に出発です。
道路にも外灯らしいものはなく、真っ暗。
4時頃、登山弁当をお願いしていた【あさひ弁当】さんに到着。
道中、ずっと真っ暗の中を走ってきたので、灯りがついているお弁当屋さんを見ると、なんだかホッとします。
お弁当を受け取ると、
「いってらっしゃい!頑張っておいでね!」
おじさんが笑顔で声をかけてくださり、車が出るまで見送ってくれました。
きっと昼夜逆転の生活をなさってるんでしょうね。ほんと、ありがたいです。
よし!頑張るぞ!!
【あさひ弁当】さんから、バス乗り場の【屋久杉自然館】までは車で約5分。
(※以下2枚の写真は帰りに写したもの)
駐車場には既に何台もの車が停まっており、車内でお弁当を食べている方も。
まずは、バスの乗車順を確保するために、荷物を乗り場に置いておきます。
(係の方が指示してくれます。)
その後、我が家も朝のお弁当を食べることに。
写真だとそれなりに明るいように見えますが、実際は真っ暗で灯りがないので、お弁当の中身が見えません。
口に入れてから、それが何なのかわかる、闇鍋ならぬ、闇弁当(笑)
朝用、昼用と頼んだので、中身は少し違っていたようです。
パパは早々に完食したのですが、残り3人はなかなか食べられず、モゴモゴ、、
そうこうしている間に、発車時間となり、食べかけのお弁当を慌てて片付けて乗車です。
バスはグネグネした山道を約40分走ります。
真っ暗なのでわからなかったのですが、時々、木の枝がバサッと窓に当たる音が聞こえたので、きっと道が細かったんだろうと思います。
5:20頃、【荒川登山口】に到着。
登山口には、トイレの他に更衣室もあります。
まだ暗い中、お弁当の続きを食べ、、
トイレを済ませて、記念写真を撮ったら、、
5時半、いよいよ出発です!
ガイドさん無しなので、「まっぷる」のガイドブックにあったコースマップを参考にしながら進みます。
まずは、縄文杉登山の名物「トロッコ道」からスタートです。
1つ目の橋を渡ったところにあるトンネル。
帰りにこのトンネルを通るのは何時かな?
スタート時は、真っ暗とまではいかないまでも、灯りが無いと足元が見えないくらい。
各自小さなライトを持ちながら進みます。
最初は、少しゆっくり目に歩いていたのですが、やっぱりどのくらいのペースが良いのか、いまいちよくわからない。
そうこうしていると、先を行くガイドさん付きツアーの方が前方に。
とりあえず、わからないように、ちょい速足気味で追いつき、ペースを確認(笑)
ガイドツアーは、ところどころに景色や石、木の説明などが入るので、その分、歩く時はペースを速くされているのかもしれませんが、思っていた以上に速かった。
説明の為、止まられているところで追い抜き、先ほどのペースを参考に、ここからは完全に我が家単独で歩きます。
(※スタートが早かったので、前を行く人達は殆どいません。)
にしても、、、
このトロッコ道が、なかなかの曲者!
ガイドブックやネットでも必ず書かれていることなので、わかってはいたのですが、予想以上でした。
平坦な道なので、登山というより、ウォーキングくらいなんですが、トロッコ道だけでコースの約8割、片道約8kmも続きます。
距離が長いのはもちろんですが、それ以上に、まず、あまり変化がなく単調なので、正直、そのうち飽きてきます。
そして、写真でもわかるように枕木の幅が均等ではないので、枕木の上、枕木以外、レールの外、どこを歩くのが自分にとって一番楽なのか、いまいちわかりません。
でも、ここは登山前のウォーミングアップと割り切って、乗りきるしかないのです。
(にしては距離が長いんですけどね、、)
ガオーーー!!
途中、お化けみたいな杉を発見。
出発してから、最初のポイントとなるのは【小杉谷橋・小杉谷集落跡】
スタート地点の【荒川登山口】からここまでの所要時間目安は約50分となっています。
我が家も予定通り、6:20に到着。
後で知ったのですが、橋の手前にあるトロッコ道の分岐点を左に進むと、山の安全を祈願した【大山神社】があったそう。
【小杉谷橋】を渡ったところにあるのが、【小杉谷集落跡】
昭和35年(1960年)には500人以上の人が住んでいたそうです。
こちらには休憩所もあります。
そして、ここでちょっとした朗報♪
実は、ここから先のトロッコ道は、レールの内側が枕木ではなく、板になるので、かなり歩きやすくなるのです。
白川雲水峡との分岐点でもある【楠川分れ】を過ぎると、
1つ目のトイレがあります。
そして、そのトイレのすぐ先にあるのは、次のポイント、約1500年前から三度の転生を繰り返した【三代杉】
【小杉谷集落跡】から【三代杉】までの所要時間目安は約40分。
我が家もジャスト40分の7:00到着。
続いては【仁王杉(阿形・あぎょう)】
どこが?と思ったら、目を凝らして膨らんだ幹に注目!
おぉ!!!かなり迫力のあるお顔です。
ちなみに、10m程先の山の中に、2000年に倒木した吽形(うんぎょう)があったそうですが、よくわかりませんでした。
【三代杉】からの所要時間目安は約45分。
ここは予定より10分早く、7:35に到着です。
スタートこそパパが一番前を歩いていましたが、途中から先頭を歩く我が家のペースメーカーは中2の息子。
さすが、毎日、部活で鍛えている現役中学生。
かなりのハイペースで引っ張ってくれます。
ここまで来ると、長く続いたトロッコ道も残り僅か!
約15分で、次のポイントであり、トロッコ道の終点である【大株歩道入口】です。
予定通り、15分後の7:50に到着
出発から2時間20分、殆ど休憩無しで歩き、、
やっとトロッコ道が終わった!!
トイレを済ませ、少しだけ座って休憩。
さて、トロッコ道が終わった喜びも束の間。
ここからは、今までの平坦な道とはうってかわって、いよいよ急な坂や階段のある登山道へと続きます。
後半も頑張るぞ!!
2.旅行記➀/1日目
3.旅行記➁/海の胡汀路てぃーだ
4.旅行記➂/縄文杉登山の基本
5.準備編➃-1/2日目 縄文杉登山第1部
6.旅行記➃-2/2日目 縄文杉登山第2部
7.旅行記➃-3/2日目 縄文杉登山第3部
8.旅行記➄/3日目 リバーカヤック
9.旅行記➅/4日目