縄文杉登山 第2部の始まりです。
前半はあまり変化の無いトロッコ道をひたすら歩き続けましたが、【大株歩道入口】からは、本格的な登山が始まります。
時刻はちょうど8:00。
トイレ休憩が終わったら、いざ、スタートです!
まずは山の中へと続く、階段から。
ここからは、先頭に息子、続いて娘、パパ、そして最後に私、の順で進みます。
上ったり下ったりと、アップダウンする道。
歩き始めて約5分。
ガイドブックには載っていないのですが、幻想的で大きな杉を見つけました。
触ると木の息を感じられそうな雰囲気すらあります。
対になっているので、「夫婦杉?」とも思いましたが、まだまだ先なので違うようです。
本格的な登山道に入ってからというもの、まるでアスレチックでもしているかのように、楽しそうに、そして滑らかに走って進む子ども達。
対照的に、それについて行くのに必死の大人達。
嫌でも年の差を感じます。
そんなことで、【大株歩道入口】から再スタートして、最初にあるポイント【扇杉】には、所要時間目安約35分のところ、驚異の20分で到着!
こちらの【扇杉】は、推定樹齢約2000年、「屋久島で二番目の胸高周囲を誇る杉」だったのですが、内部の空洞化が進み、重みに耐えきれず、残念ながら2010年9月に倒れてしまったそうです。
そして、次のポイントは、ここから約5分のところにある【ウィルソン株】
こちらも推定樹齢約2000年です。
植物学者のアーネスト・ウィルソン博士が世界へ発表したことから、この名前がついたのですが、博士は杉の木の空洞を「洞窟」と思って雨宿りしたんだそうです。
たまたま居合わせた方に撮ってもらった、貴重な4人の写真。
入ってみると、中は確かに広く、とても木の中とは思えません。
洞窟と間違ったというのも納得できます。
こちらは入って左側にある神棚。
そして、【ウィルソン株】と言えば、忘れちゃいけないのが、中から上を見上げると、ハートマークに見えるというもの。
てっきり、普通に入って見上げたらそう見えるのかと思っていたら、これが全然!
え?どこをどう見たらハートになるの?
「ココ→」というような、お知らせ的なものも特に無し。
先ほど写真を撮っていただいた方も、諦めて出られたようです。
我が家も誰もわからず、一旦外に出てきたのですが、どうにも悔しい。
諦めきれないパパは、再度入っていきます。
しばらくすると、中から「これじゃない?」という声。
そして見せてくれた写真がこれ。
おぉおお!!確かに!!
すごい!パパ、お手柄!
ちょうど、神棚の向かい側あたりで、しゃがんで上を見るとこうなるみたい。
それを聞いて、私も中に。
写す角度や場所を微調整し、思わず、「完璧!」と言ってしまったほど、うまく撮れた写真がこれ。
その後、外に出て、先ほどの方にも撮った写真を見せ、一緒に中に入って場所を伝え、気持ちよく【ウィルソン株】を後にします。
この時は、まだすごく良い気分だったんです。
ハートマークも見れて、少ししんどくはあるけど、ここまで順調に来れて。
縄文杉まで残り1.9kmのところまで来たし、この先もこんな感じで、比較的楽に行けるものだと思い込んでいました。
それがまさか、、、
ここからが最も過酷な道のりだったなんて、、、
それでも最初は、まだなんとか元気に進んでいました。
それが、見上げる程の急で長い階段、、
下ったと思ったら、また階段。
さすがにもう無いだろうと思っても、またまた階段。
階段のオンパレードです。
この頃には、毎朝早くに起きてエアロバイクを頑張った甲斐もむなしく、私一人、完全に遅れてしまいます。
「え~~~マジ~~!?」
「うそやろ~~!」
「なんで~??」
「もう嫌や~!」
次々に聞こえてくる前を行く三人の、悲鳴とも溜息ともとれる声。
まだ先が見えていない私。
気持ちが折れそうになります。
それでもなんとか頑張って、所要時間目安の40分より少し早い30分、9:00ちょうどに次のポイント【大王杉】に到着です。
縄文杉が発見されるまでは屋久島最大と言われていた、推定樹齢約3000年、高さ24.7mの巨大杉だけあって、下から見上げると圧巻です!
しかも、縄文杉は離れたデッキからしか見ることができないので、それに近い大きさの大王杉を間近で見られるのもかなり貴重ですね。
階段のオンパレード以外も、結構ハードだったので、さすがの子ども達もお疲れ気味。
階段に座って少し休憩です。
5分ほど休憩した後、再出発。
すぐに、【携帯トイレブース】、【世界自然遺産地域】の看板があります。
【大王杉】から進むこと約5分、次のポイント【夫婦杉】です。
名前の通り、二本の杉が手をつなぐようにくっついているのですが、高さ10m程の高い場所でつながるのは珍しいそうです。
さぁ、ここまで来たら、【縄文杉】はすぐそこです!
所要時間目安は約30分!
距離にすると、もう1kmもありません。
でも、そう簡単には会えないんですよね、、
ここから先も、まだまだアップダウンが激しい道が続きます。
でも、本当に後少し!!頑張れ!!
そして、パパがドラゴンみたいな杉に食べられそうになった後は、、
ついに、待ちに待ったこの看板!
やった~~!着いた~!!
大きなウッドデッキエリアが左右に二か所。
左側がメインのようなので、先に新しくできたらしい右側のウッドデッキに。
最後の力を振り絞って、階段を上ります。
そして、予定より大幅に早い、9:30、ようやく念願の縄文杉に到着。
所要時間参考4時間25分のところ、4時間で来れました。
息子が先頭で引っ張ってくれたおかげです。
推定樹齢は、世界最古の7200年とも言われる縄文杉。
樹高は、圧巻の25.3m!
ウッドデッキを移動して、正面に。
大きすぎて、一部しか見えないのですが、やっぱり雰囲気がすごかった!!
はるか昔、縄文時代から今も生き続けるオーラを感じます。
ずっと見ていたいくらい。
そんなオーラ全開のこの場所で、ゲームの限定ガチャを引く息子。(^^;
縄文杉に行くと決まってから、ここで引くと決めていたそうです。
(残念ながら結果は、いまいち。)
縄文杉を取り囲むようにある、デッキ部分を上から見るとこんな感じ。
まだ早い時間なので人がまばらですが、お弁当を食べた後、再度ここに来た時はかなり人が増えていました。
ということで、今回の【縄文杉登山・第2部】は、これにて終了です。
2.旅行記➀/1日目
3.旅行記➁/海の胡汀路てぃーだ
4.旅行記➂/縄文杉登山の基本
5.旅行記➃-1/2日目 縄文杉登山第1部
6.旅行記➃-2/2日目 縄文杉登山第2部
7.旅行記➃-3/2日目 縄文杉登山第3部
8.旅行記➄/3日目 リバーカヤック
9.旅行記➅/4日目