宝塚小林にある【トシヤ精肉店】は珍しい豚肉専門店！

前回の記事では新規開拓した、【肉の外間】さんを紹介しましたが、実はこの時、お店から自転車で約１分のところにある別のお肉屋さんをはしごしていました。

それが、【トシヤ精肉店】さん。
大きな通りからは少し中に入った住宅街にあるのですが、写真の通り、看板がなければ普通の住宅。
正面ではなく、裏手側から来たので、気づかず一度通り過ぎてしまったほど。

佇まいからも、一般的な精肉店さんとはちょっと違う雰囲気なので、一見さんだと、入るのに少し勇気がいるかも。
とりあえず、入り口には張り紙もあるし、定休日ではないので、入ってみます。

ガラガラっと引き戸を開けると、お店というより、田舎のおばあちゃんの家に来たような印象を受けます。
ずらっと台に並んだ見慣れない野菜。
あとで聞いたら「へちま」でした。

冷蔵庫には、普段見ることのない「豚足」や「ミミガー」が。

大きな大きなお麩に、サーターアンダギー、

スパムなど、とにかく、なんだか沖縄テイスト満載。

それもそのはず、こちらのご主人は「沖縄」の方なんだそう。
それを聞くと、「豚肉専門店」「豚足」「ミミガー」「へちま」「サーターアンダギー」、全部納得できます。

それはわかったけど、肝心のお肉が見当たりません。
どう注文したらいいのか、何もわからないので、おじさんに「お肉が欲しいんですが、、、」と、ごく当たり前な質問をしてみると、、
おじさんからは、「どんな部位」で「厚みがどれくらい」か言ってくれたらスライスするよ、との返答。

※ここから↓は写真がないので、文字ばかりになりますが、ご了承ください。

一般的な精肉店さんのように、スライスしたのをストックしていないので、注文を受けてから切ってくださるんだそうです。
とりあえず、「しゃぶしゃぶ用」が欲しい、と伝えると、奥にある大きな冷蔵庫から、ど〜〜んと大きなお肉の塊を持ってきて、専用の機械にセット。
脂が多いところが良いとかそういった細かいことも聞いてくださり、その後、一枚一枚丁寧に切ってくれます。
切っている時も、これくらいでいい？と見せてくださり、もう少し薄く、とか、もう少し厚めにとか、リクエストができます。
完全フルオーダー制ですね。

切っている間、いろいろなお話をさせていただきましたが、基本は、「飲食店」や「学校」などへの卸がメインのようで、でも、一般にも普通に販売されているんだそうです。
飲食店に卸されている＝美味しいってことで確定ですよね。

幸いにも、「外間」さんと「トシヤ」さんが近いので、これからは牛肉・コロッケは「外間」さん、豚肉は「トシヤ」さん、って感じにしようかな。
またまた良いお店が見つかってよかったです！

※補足※高松町は「ウチナータウン」だった

この記事を書くにあたって、色々調べていたところ、お店のある「宝塚市高松町」は、昔から沖縄出身の方が集住する「ウチナータウン」の一つだということを知りました。
近くを流れる武庫川では、戦前から、沖縄からの出稼ぎ労働者の方が働き手となり、河川改修や護岸工事などを行っていたそうで、その後、家族を呼び寄せるなどして高松町や周辺で集落を形作ったと言われていいます。
戦後も親類を頼って移り住む人が増え、今に至るんだそうです。

それを知って改めて、撮った写真を見てみると、お店の屋根に、
シーサーがあった！！

次に行く時は、街中にさりげなくある、「沖縄」ポイントを探してみようかな。